事務職で生活していく中で必要なのは「経験」や「実務力」ではありますが、まずは「資格」がないと対外的にアピールできません。
ここでは、事務職で必要な資格や持っていることで有利な資格等を紹介していきたいと思います。
【日商簿記2級について】
試験時間 :120分
試験科目 :商業簿記・工業簿記
(原価計算含)(5題以内)
※「工業簿記」は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で、経営管理に必須の知識です。
【日商簿記2級のレベル】
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。
また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
日商簿記は公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
現在、多くの企業が社員に対して簿記検定の資格取得を奨励しているほか、大学や短大の推薦入試、単位認定の基準に採用されていることなどから、年間で約60万人の方々が受験する「日商簿記」として社会的に高い信頼と評価を得ています。
試験終了後には毎回、その問題を出題した意図や共通して誤りの多かった事例などを公表していますので、学習のための参考資料として活用し、検定試験にチャレンジしてください。
特に最近の受験者をみると、予想以上に過去の問題の出題パターンをなぞった学習に終始している傾向がありますので、過去の出題内容ばかりでなく、出題区分表の範囲全般にわたって学習するとともに、新しい会計基準等についての勉強が望まれます。
勉強の方法
商工会議所の検定試験は、一部の検定試験を除き、公式・公認の学習教材があります。
公式・公認の学習教材以外にも、出版社や教育機関が独自に作成した参考書や問題集、通信教育、eラーニングなどもあります。
こうしたものの中から自分に合ったものを利用して学習を進めましょう。
また、検定試験に関連する講習会を開催している商工会議所や検定試験の受験対策講座を開設している学校などもあり、これらの中には、厚生労働省の教育訓練給付金の支給対象になっている講座もあります。
日商簿記3級学習支援サイト「日商簿記学習倶楽部」 ※復習用
日本商工会議所では、教育機関等の協力を得て、3級合格のための自宅学習に活用できるコンテンツを集めた「日商簿記学習倶楽部」を開設し、すでに22,000人を超える方が利用しています。
会員登録すると無料で解説動画や「おすすめ学習スケジュール」をチェックできます。
教育機関提供の通信教育やeラーニングと組み合わせて、ぜひご活用してみてください!
「悪の組織の連結会計~戦闘員A 日商簿記2級に挑む~」とは
この小説は、「連結会計」の仕組みがわからず悪戦苦闘する戦闘員Aに、上司である統領が、伝説の勇者(株)と(株)ZAIMとの親子会社関係を例に、戦闘員Aの学習支援を行う物語です。
(商工会議所のホームページ内)
原作:髙見啓一(鈴鹿大学准教授)
イラスト:高木
【独学で勉強するなら】
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